5つの質問:知っておきたいビジュアライゼーションの原則

様々な事象から生まれる膨大な情報:ビッグデータがおおよそコントロール可能になった現在では、実践的で説得力がある可視化(ビジュアライゼーション)が求められています。

一方、開発者は様々なツールを通じてありとあらゆる種類の画面やチャートを作れる環境にあります。最新テクノロジーが次々にリリースされるなか、扱うデータの内容や形式をあまり意識せずに構築できてしまう場合もあります。もちろんデータを理解することは非常に重要ですが、データ可視化の基本原則も覚えておいてください。

データ・ビジュアライゼーションの第一人者、Stephen Few氏は「ダッシュボードとは、目的を達成するために必要な重要情報を、ひと目で監視・理解できるように、一画面に統合し、わかりやすく配置しなければならない」と述べています。

それを踏まえて、次に考えるべきは
「効果的なダッシュボードを作成するには、まずは何から始めたら良いのか?」。
最終形がどうなるのかを頭に描いた上で設計をするのが大切なので、まず以下の質問に回答してみてください。


   1.誰のためのダッシュボードなのか?
   2.ダッシュボードを通じて何を伝えるのか?
   3.ダッシュボードによって具体的にどんなアクションを促すのか?
   4.ダッシュボードによってそのメッセージを効果的に伝えられるのか?
   5.ダッシュボードによって必要なアクションを効果的にサポートできるのか?

例えば、サンプルデモ画面を作成する場合、上記の1,2,3の質問をデザイン段階で回答できないといけません。それ以外については作成する人が回答を決められますが、単独で作成しても、顧客や利用者との共同プロジェクトでも、これらの質問に対する具体的な回答を準備しておくべきでしょう。

これらのについて考えるときの鉄則があります。それは「全員を満足させようとすると、結果的に誰も満足させることができない」ということです。

ある事業部門の売上データで、商品販売の予実とKPIを可視化する例を考えてみましょう。誰がダッシュボードを見て、その結果どんなアクションを取るべきと思うのか、をまず考えます。

経営陣に提出するレポートを作成するための情報が欲しいユーザーは、このKPIを見てノルマが現実的かどうかを判断するでしょう。セールスマネジャーの場合は、チームの中で支援を必要としているメンバーを探したり、パフォーマンスが高いメンバーを見つけて他のメンバーに助言してもらうために使うこともあるでしょう。

ダッシュボードの設計では、このような3つのシナリオをサポートするだけでも、少しずつ異なる画面が求められることもあります。いずれにせよ単一のダッシュボードで全てのユーザーニーズを満たすのはとても難しいと思います。

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YogeshKulkarni-SusanSeal

筆者の紹介

Rachit Goel

Rachitは、Antuitのレポーティング&可視化のコンサルタントです

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